自動車保険の等級は、契約者の事故実態に応じてリスクを1～20等級（一部の共済では22等級まで）に区分して

　います。

　初めて自動車保険を契約するときは6S等級が適用されます。その後、自動車保険を1年間使わなかった場合　

　翌年度の契約の等級が1等級上がり保険料の割引率も上がります。

　さて、新しく軽貨物運送業を始められる方は、運輸支局に「貨物軽自動車運送事業」の届け出を行い、軽自動車

　検査協会で営業車である証である「黒ナンバー」と呼ばれる黒地のナンバープレートを取得する必要があります。

　開業前には、強制加入の自賠責保険だけではなく、任意保険への加入が強く推奨されています。自賠責保険では

　補償できない、万が一の損害賠償に備えるためです。たとえば、事故により他人を死傷させた場合に備えた対人

　賠償保険、事故による他人への車両や家屋、物品の損傷を保証する対物賠償保険、運転中の車両への損害に対応

　する車両保険などが挙げられます。

　大きな事故を起こしてしまうと、仕事だけでなく自分や他の人の一生に影響するかもしれません。しっかりと

　準備をすることをおススメします。

　それはズバリ、6等級からスタートすると保険料が高いからです！

　前述の通り、初めて自動車保険を契約する時は6Ｓ等級が適用されます。6Ｓ等級時の割引率は13％で

　すが、20等級になると63％と、その差50％です！（2025年1月契約時）

　開業時にかかるお金はできるだけ抑えたいもの、出来ればなるべく安く契約したいですよね。

　ちなみに6等級と20等級の保険料比較するとこちらです。

　　　　　その差　199,620円！！

• 事業用の自動車保険を取り扱っている保険会社に引継元の車両があること

　　通販型の自動車保険は、営業用ナンバーに対応した保険商品を取り扱っていないため、軽貨物車を取得しても

　　等級を引き継いだ車両入替ができません。営業用自動車保険の取扱がある代理店型保険会社に契約を移して

　　おきましょう。

• 新規の軽バンは最初は黄色ナンバーで登録すること

　　最初に黒ナンバーで登録してしまうと、元の車両との車両入替ができず、等級の引継ぎができません。

　　必ず黄色ナンバーの内に引継ぎの手続きを行いましょう。

　　　〈A車白ナンバーからB車黄色ナンバー〉→入替可（同じ自家用車なため）

　　　〈A車白ナンバーからB車黒ナンバー〉→入替不可（自家用から営業用への変更は不可なため）　　

　　　〈B車黄色ナンバーからB車黒ナンバー〉→変更可（同一車両の変更のため）

①自家用車が通販型保険会社で契約なら、代理店型保険に移動する

　　自家用車の通販型自動車保険を、契約の等級のまま代理店型保険会社に中途更改します。

　　営業用保険商品を取り扱っている代理店型保険会社は、損害保険ジャパン・三井住友海上・東京海上日動・

　　あいおいニッセイ同和損保などです。

②保険の種別を営業用の保険商品に変更する

　　営業用保険商品に変更します。この時点で登録車両は家庭用のままです。

③仕事で使う軽バンに車両を入替手続きをする

　　ここで仕事で使う軽バンが登場です。この時点での軽バンは黄色ナンバーであることが条件です。

④黒ナンバーを取得し、登録内容の変更手続きをする

　　ここで黄色ナンバーから黒ナンバーへと変更手続きをします。

これで完了です！

上記のやり方は、元の自家用車の等級を使用して軽貨物車に引き継ぐので、元の自家用車は下取りや譲渡といった処置が取られると思いますが、元の自家用車を新規の6等級として生かすやり方もありますのでご紹介します。

　上記③まで終わった段階で、吐き出された自家用車があるかと思います。こちらを6等級の新規契約として契約

　し直す事も可能です。黒ナンバーを6等級で契約した場合と比べて保険料がオトクになる場合もありますので、

　下記をご参照下さい。　

こちらの代理店は、これから軽貨物運送業を始める方に、ネットから申込み～契約まで即日加入が可能で

　自家用保険の黒ナンバーへの等級の引き継ぎにも対応してます。